
| Q.1 コラールとは何ですか? |
| コラールはプロテスタントにおける「讃美歌」のことです。カトリックは聖書の言葉を一般の人たちが使わない言葉「ラテン語」によって自分たちの権力を保ってきました。当然、お祈りをささげるときもグレゴリオ聖歌というラテン語の曲を歌ってきました。そこに「自分の国の言葉で聖書を読みたい」と思う人たちが出てきて「プロテスタント」「宗教改革」が起こるのです。そうなると、必然的にお祈りをささげるときの歌が、その国の言葉に変わることになりますよね。このことを受けて誕生したものが「コラール」です。初めは民謡などの旋律に聖書の言葉をつける簡単なものでした。このおかげで一般大衆にもキリスト教が理解しやすくなったわけです。 いまでは、何百曲もの賛美歌が本としてまとめられています。ただし、日本語訳の賛美歌しか一般には入手できないようです。 |
| Q.2 合唱曲や器楽曲の中に登場するコラールはどう解釈すればよいのでしょうか? |
| 「コラール」の基本は「単旋律」だと思ってください。コラールの語源は「群集」という意味の「コロス」から来ており、つまりみんなで1つの旋律を歌うことから来ているのです。この「コラール旋律」にどのような和音をつけようが、どのような対旋律をつけようが、その曲はみんな「コラール」と基本的には呼ばれます。 声楽曲の場合は歌詞があり分かりやすいので、バッハのカンタータ147番の有名なコラールを例にしてみましょう。(147番MIDI) この曲のコラールは「讃美歌215番」が原曲です。(原曲MIDI) この曲はほとんどが対旋律で出来ていますが、合唱のソプラノの旋律だけがこのコラールですよね。(対旋律MIDI) 拍子もリズムも和音も原曲とは違いますが、それでもこの曲は「コラール」と呼ばれます。 器楽曲の場合も同じで、この「コラール旋律」を曲のどこかに忍ばせればその曲はコラールなのです。コラールに本来は宗教的な意味をもたせていましたが、今では作品のテーマとして単純に使われることも少なくありません。また、コラール風の曲をコラールとタイトル付けしてあるケースもあります。 |
| 最後に 賛美歌の本を見ると最後にいろんな索引があります。作曲家別、国別、歌詞別・・・。そんな中に原語歌詞の項目があり、ドイツ語の曲がいくつもあります。もっとも、私たちが一般的に買えるものはそれを楽譜の上では日本語訳にしたものですが・・・。それを使ってバッハなどが使った旋律を探すと、原曲とのリズムの違いや和音の違いなどが分かってその作曲家の偉大さが分かるかも知れませんね。 |
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